展覧会の開き方



展覧会をお手伝い
個展開き方 安心できるギャラリー紹介 広告をして人を集めよう 印刷物を活用しよう

はじめに

個展、グループ展、教室展、公募展など、展覧会にはいろいろな種類があります。 その内容を大まかに言えば、 個展は一人の作家に注目して行う展覧会。 グループ展は何人かの作家が集まって行う展覧会。 教室展は絵画教室の先生と生徒の合同、もしくは生徒たちで行う展覧会。 公募展は作品を公募している美術団体の展覧会です。 (これらは一例です。実際には上記に分類することのできないような、いろいろな形式の展覧会があります)
今回はその中でも企画記事の第一弾として

「自分で個展を開くには」をご紹介したいと思います。

その1 まずは出したい作品を選ぶ その5 案内状以外の宣伝
その2 会場を探す その6 搬入出の方法
その3 展示のための額装、表装 その7 展覧会期中から展覧会終了後
その4 日付けが決定したら

<その1>まずは出したい作品を選ぶ

展覧会を開くにあたって、これから制作する点数、またこれだけは絶対に展示したいと思う作品がいくつあるのかを調べましょう。その出品点数やサイズの合計により、展示できる会場が決まってきます。

<その2>会場を探す

出したい作品の出品点数やサイズの合計が把握できたら次はいよいよ会場探しです。 個展の場合、最初に知っておきたいのがギャラリーの形態です。

マメ知識 ギャラリーの形態について

展覧会をするための会場には大きく分けて3つの形態があります。貸ギャラリーと企画ギャラリーと貸企画ギャラリーです。

貸ギャラリー

  1. 一日や一週間単位で開催者がギャラリーに賃料を払い、場所を借りる。
  2. 基本的に売り上げは開催者の収益となる。

企画ギャラリー

  1. ギャラリーの企画として展覧会を行う。(多くはギャラリー側から作家にオファーを出すことが多い)
  2. 基本的に作家側の賃料が発生しないかわりに、売り上げの中から各ギャラリー規定の歩合がギャラリーの収益として引かれる。

貸企画ギャラリー

  1. 貸と企画の両方行っている。
  2. 賃料が安いかわりに作品が売れた時の歩合も共に必要な場合がある。

個展の場合には貸ギャラリーの中から、自分の作品点数を飾れるだけの広さのある場所を探すのが比較的複雑な契約にもならず開催までの手順が容易だと思います。
また、企画の場合案内状や広告を作家とギャラリーのどちらが負担するのかで条件や内容が変動する場合もありますので、利用したいギャラリーがどのような形態をとっているのかまずは情報を収集しましょう。
なお、情報収集の際、実際に足を運んでおくとどのように展示すればよいのかがイメージしやすいです。可能ならばオーナーさんのアポイントをとって直接お話をしておくと詳しい打ち合わせもできますので、よりイメージがしやすくなります。

その他、会場探しの際に気をつけること

  1. 開催希望時期に会場が空いているのか。(直前に連絡すると会場が予約でいっぱいの場合があります。一般的には一年前に予約をします。会場によって異なりますが、少なくとも数カ月前には予約を取っておくとスムーズです)
  2. 会期中に在廊する必要があるのか。(会場の人が在廊してくれる場合があります)
  3. 展示に必要な備品は会場に何がどれだけ用意されているのか。(立体作品を展示する台など)
  4. 搬入、搬出、飾り付けなどは手伝ってもらえるのか。
  5. 搬入出口の大きさを確認しておく。(絵の大きさによっては入らない場合があります)
  6. 会期中に音楽やアロマ(香りの出るもの)などは使用してもよいのか。
  7. 展覧会当日にお客様に出すためのお茶や芳名録などはどちらが用意するのか。
  8. 販売が可能かどうか。

なにか心配なことがあれば各会場の規約に基づいて問い合わせておきましょう。
アートエキスプレスではおつきあいのある全てのギャラリーを把握しております。情報収集の際にはギャラリーガイドネットをご利用下さい。

ギャラリー・ミュージアムガイドへ

<その3>展示のための額装、表装

展示したい作品の点数が決まったら、額装、表装等がどれだけ必要なのか把握しておきましょう。一般的には油絵や水彩画は額装、日本画や書は表装の場合が多い様ですが最近は日本画や書などの額もたくさんありますので、どのような装いが自分の作品の良さを一番に引き出してくれるのかを考えて決めましょう。
詳しくは専門店に問合せ、専門スタッフにアドバイスしてもらいましょう。

専門店ガイドへ

<その4>日付けが決定したら

案内状の作成

展覧会日が決定した後には、案内状を作成します。 案内状とは、展覧会の名称、会期、展覧会場の住所、問い合わせ先、展覧会に出す代表作品などの情報が入ったハガキです。ダイレクトメール(DM)とも言います。 展覧会の一ヶ月前から一週間前くらいの間に展覧会の予告として郵送しますので、展覧会日が決定した後には早めに作成しておきましょう。
※印刷枚数を決定する際の基準、自分が使用する枚数(郵送・知り合いの方やお店においてもらったり手渡す分)+ギャラリーが使用する枚数(ギャラリーに事前に確認しておきましょう)

印刷・デザインのことならカラーワークへ

(ポスター、タイトル表示カード、出品目録、パンフレット、カタログ、ポストカードやカレンダーの作成も行っております)

作品の撮影がうまくいかない場合

案内状などの作成には作品の写真が必要です。 作品がゆがんでしまったり、思ったような色が出ない場合は思いきってプロのカメラマンに依頼するのも一つの手です。

作品撮影案内はこちら

<その5>案内状以外の宣伝

案内状は郵送や開催者が既に知っている人へ手渡しするにとどまります。あなたの展覧会があるということを知らないまま展覧会期を過ぎてしまう人は思っているよりもずっと沢山います。そういった不特定多数の人たちに展覧会の情報を届けるには、美術や芸術に興味を持つ人たちの集まるところに展覧会の情報を発信しなければいけません。
関西唯一の美術情報誌「ギャラリーガイドブック」は毎月の展覧会情報を不特定多数の美術や芸術に興味を持つ人たちにお届けしております。

ギャラリーガイドブック案内

提案メモ

展覧会をしたいけれど、作品は非売にしたいという場合 作家にとって作品は自分の息子や娘みたいなもの。見てはもらいたいけれど、お嫁に出すのはちょっと…。でも、人には作品を譲って欲しいとよく言われる。 そんな時には作品をポストカードやカレンダーにして差し上げたり、販売してみてはいかがでしょうか?

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<その6>搬入出の方法

さて、あらゆる準備が整い、あとは展覧会を待つだけになりました。最後にもう一度、搬入、搬出の方法を確認しておきましょう。 展覧会当日、または前日に自家用車で作品を運ぶのか、もしくは業者さんに運んでもらうのか。搬入の時間や搬出の時間。車を止めていい場所など、わからない部分は詳しくギャラリーと相談しておきましょう。

<その7>展覧会期中から展覧会終了後

お礼状

会場に足を運んでいただいた方へお礼状を直接手渡しするか、芳名録に記入していただいた住所などへ後日郵送しましょう。会期中に手渡しをされる場合は案内状と同時に用意されることをおすすめします。

お礼状の印刷・デザインのことならカラーワークへ

会場の撮影ならこちら

展覧会後の作品

作品の販売を行われた場合、一度の展覧会で作品を完売させるというのはなかなか難しいものです。しかし、せっかくの作品を次回の個展までそのまましまっておくだけというのはもったいないですし、作品も常に誰かの目に触れていることが一番の幸せなはず。そんな時には当社のホームページでさらなる作品のアピールや販売を考えてみてはいかがですか?

ガイドネット掲載についてはこちら

最後に

ここまでは一般的な個展を開くためのノウハウをご案内いたしましたが、会場によって多様な規約がありますのでご承知の上でご利用下さい。 上記以外の疑問点などが発生した場合にはお気軽に当社までお問合せくださいませ。「ギャラリーガイドブック」22年の発刊による実績と経験で展覧会をサポートいたします。