GGBコラム4月号
展覧会の開き方−搬入・展示

会場を選ぶ際に展示する作品の点数や大きさにより、壁面(パーテーション)・展示ワイヤー・立体の展示用陳列台などの備品、また搬入口の広さやエレベーターの有無などは既に確認されることでしょう。
搬入は作品の大小・点数に応じ、自己運搬や配送業者を利用します。運搬費も予算に加えておきましょう。
搬入当日迄に駐車場所を会場側に確認し、すみやかに作品を運び込みます。
展示は基本的に主催者が行いますが、やむを得ない事情が生じる場合は会場主に相談されるとよいでしょう。
作品の展示順は、あらかじめ美術館の展示構成のように、年代順・テーマ毎・作品の大小など主催者主体で配列を決めておきます。会場に運び込んだ作品は箱と共に決めておいた配列順に並べ、実際に壁へかけたところで微調整をするとスムーズです。
照明は作品に明暗が出ない様、均一に調整します。美術館や画廊に行かれましたら、一度照明にも目を向けてみて下さい。
展示が完了したら、一度会場を出られて一般観者の気分で再入場されると、違った視点で展示を観ることができるでしょう。
展示方法次第で作品は多様に変化します。
4月・5月は秋につぐ展覧会の盛んな時期です。一番ベストな展示ができるよう、たくさんの展覧会に足を運んでみて下さい。