サンドブラスト彫刻とは

 素材は、表面が二重三重の異なった色の被せガラスになっており、これをサンドブラスト技法によって彫って行きます。彫の深さによって色が変化し、思い描いた作品に仕上げます。
 サンドブラスト技法とは、微細な砂を強い力でガラスに吹きつけて、ガラスを削っていく技法です。
 この技法は1800年の半ば頃、北米の砂漠に近い農家の窓ガラスが風砂で削られて、ガラスの外側に張った金網模様が残った事から、1820年頃に米国で装置が考えられました。
 その後、改造されて現在の機械となり、1970年頃に武部という人が、エミールガレの作品を見て、二重三重構造のガラスに細いガラスの先から砂を吹きつける方法を考えられたそうです。

※ガラス彫刻の手法(基本形)※
ガラスの素材にテープを貼り、ナイフで彫りたい形を切ります。その後、砂を吹きつけてテープを剥がすという方法を幾度も繰り返して複雑な文様を描いていく方法です。

森田昭子